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Olive少女

私が昔、愛読していた雑誌が、今月号で2回目の休刊になるとのこと。 そこで、今回はこちらの雑誌と当時の私自身の事を少し思い出してみます。 私が「オリーブ」を読み始めた頃は、ちょうど中学2年の頃でしょうか。 当時の私は優等生でも不良でもない、学校の規律や常識等の型にハマる事を嫌う、 他人から見て個性が分かり難い存在。 誰も教えてはくれない、内面的な自我の確立をとても意識していて、 きっと私だけの「哲学」を、いち早く形成したかったのでしょう。 そんな一筋縄ではいかない、素直で純粋な時期に巡り会った「オリーブ」。 ファッションやヘアスタイル等の趣味の範疇から、当時最新のサブカルチャーを発信。 その真髄には、当時主流だったナンバーワン指向ではなく、 オンリーワンを目指す大切さを教えていました。 ゆくゆくは社会に出た時に、来月になればまた入れ替わるかもしれない競争の中の、 ただ一瞬の「位置」ではなくて、「私」にしか出来ない「かけがえのない存在」に なる方が「スゴクない?」という価値観。 後者の方がある意味、とても難しい方向性を楽しく、いとも簡単に導いてくれたのです。 私が「オリーブ」を愛読していた時期は短く、高校へ入ると徐々に購読しなくなり ました。それは、その「教え」に影響されたからでしょう。 内面的な個性を伸ばすのは、他ならぬ自分自身からと知った私は、 やがて雑誌が選ぶ「最新情報」ではなく、私自身が目や耳で信じた「私に適したもの」を 選択出来るようになり、そして、私の個性を私自身で形成してゆくようになります。 外見ではない内面的な、何か?を求めて…。 「オリーブ」がたとえ廃刊になったとしても「残念」とは思いません。 中高学校の先生や母親にも決して見つける事が出来ない…、教室の隅で目を輝かせ 「私なり」の将来を探そうとする少女に、 その才能を伸ばすことが出来る次世代の「教科書」が、 また再び創刊される事を望んでいるから。