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キャンドル教室

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お久しぶりです。さて今日は、私の工房で開催しています教室の、 特に私からみた教室の楽しみを3つ、お話したいと思います。 私の教室では、義務教育の時のように 興味のない授業にいやいや参加する生徒とは違い、 もともとキャンドルや手作りに興味関心のある方が多く参加されます。 何らかのきっかけによって、ある程度の良さを知ったからこそ 初めて出会えた関係ですが、その漠然とした「期待」や「希望」を、 私の教室で具体的な形に展開していかなければなりません。 臨場での要望に答えるだけではなく、 参加者にも気付いていない事柄や、新しい事柄を導き また、本人の能力を引き出すことも大切になります。 ただ、限られた時間の中で、1回毎にこの目標を達成しようと するのは限界がありますから、それを少しでもカバーする為に、 時間を掛けて準備をし、教材の完成度を上げ本番に備えます。 勿論、何度も繰り返すシュミレーションからノウハウを構築して 決定的なガイドを作成しても、教室の終了時には、いつもそれが 不十分だったと思う…。その修正や調整の繰り返しを行いながら 少しずつ、私自身も教室の内容も磨かれたものになります。 それが、とても楽しいのです。 2つ目。 以前、ある雑誌のインタビューの中で「キャンドルという消費されてしまう ものを創ることはせつなくないですか?」と訊かれました。 答えられなかった私は、その事を考えないようにしていた事に気付きました。 しかし、キャンドルに限らずインタラクティブやデザインと言うものも、 その貴重さに気付かれずに、単純に消費されて終わってしまうものが 多いのではないでしょうか。 そういった事実に直面して初めて、「いかに記憶の残る表現に変えられるか」、 「印象の強い消費のされ方にするにはどうしたらよいのか…」、 という問いが生まれてきました。 このことは、何を創ったとしても共通する課題に思えたからこそ、 創作というプロセスを始めから体験する教室で、投げかけたいと思うのです。 3つ目。 最初のパラグラフのように、教室の準備には時間が掛かりますし、 専門性を要求されるのも仕方が無い事です。 そう思うと、なんだか教室を行う事は、大変そうに思えたかもしれません。 でも実は、教室で最もウキウキする楽しい事、それはとても単純です。 「受講生に出会える(再会出来る)事」 講師と受講生とは、