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機内誌

昨年12月と今月、二度に渡りイベント会場へ向い飛行機を利用しました。
出発当日までイベント準備に追われ、一睡もせずに飛行機に飛び乗っても、
離陸する瞬間のワクワクする気持ちは、いつも目が冴え心も躍る。
常に忙しく動いている身には、潔さとダイナミックさを感じさせる
最も速い移動手段に身を任せることは、逆に憩いの場でさえ感じます。
機内では、座るシートによっては、眠るか、食べるか、ラジオを聴くか…
まな板の鯉のように狭まれ、何もすることがで「機内」。

さて、目の前にあるシートの背ポケットには雑誌が幾つか。
イベントの事で頭が一杯…リフレッシュしたいと機内誌をとれば、
以前見た事のあるようなレイアウトデザインと
ダイナミックな写真の数々が目に入る。機内誌は「SKYWARD」。

索引を見ると、以前、トヨタ会員誌「ハーモニー」に6頁にわたる取材で
お世話になった岡本一宣デザイン事務所が制作担当をしています。
私の取材撮影の時も、鋭い感性のあるデザイナーが担当で
それ以来ずっと年賀状だけは送り続けている事務所です。

機内誌では、旅を誘導させる記事が多い中、ある小さな頁が目に止まった。
今ではその記事の内容はすっかり忘れ、感想だけが残っています。
ある宝石ブランドの広告の小さな記事で、女性と指輪の関係を謳った内容です。
ライターは、読者を宝石店まで誘導させる事が任務です。
印象派のようにポエジーだったら、最後まで読まないでしょう…
宝石が欲しくなる動機=「ときめき」を感じる具象派回想録でした。

通常は、表現者のその表現方法、行為、技法があからさまに見えてしまうと、
(テクニックの依存は)逆に障害になり、結果的に感動する事は少ない。
あっても、同業者による感心にとどまるのでしょうか。
職業病とも言うべき、毎回目の前にあるものにそのものの本質や構造を
追求し過ぎると、純粋に物事が楽しめなく懸念もあるもの…
そういった性質を越えて感動を起こさせる要素には、オリジナル性が
あります。ときどき目にする過去の偉大な人の引用文の借用も無ければ、
良くある流行の言い回しもありません。一言一句が本人の言葉によるもので
こだわりと表現力を感じました。そして、ライターは男性です。

雲の上から、地上で机に向いタイプを打つ感性に共感と感動が生まれ、
これから大切な仕事を控えた私には最後の一撃を貰い、感謝さえしたい。

ただこの記事は広告ですが、残念ながら私はこの宝石を…