投稿

2月, 2006の投稿を表示しています

機内誌

昨年12月と今月、二度に渡りイベント会場へ向い飛行機を利用しました。 出発当日までイベント準備に追われ、一睡もせずに飛行機に飛び乗っても、 離陸する瞬間のワクワクする気持ちは、いつも目が冴え心も躍る。 常に忙しく動いている身には、潔さとダイナミックさを感じさせる 最も速い移動手段に身を任せることは、逆に憩いの場でさえ感じます。 機内では、座るシートによっては、眠るか、食べるか、ラジオを聴くか… まな板の鯉のように狭まれ、何もすることがで「機内」。 さて、目の前にあるシートの背ポケットには雑誌が幾つか。 イベントの事で頭が一杯…リフレッシュしたいと機内誌をとれば、 以前見た事のあるようなレイアウトデザインと ダイナミックな写真の数々が目に入る。機内誌は「SKYWARD」。 索引を見ると、以前、トヨタ会員誌「ハーモニー」に6頁にわたる取材で お世話になった岡本一宣デザイン事務所が制作担当をしています。 私の取材撮影の時も、鋭い感性のあるデザイナーが担当で それ以来ずっと年賀状だけは送り続けている事務所です。 機内誌では、旅を誘導させる記事が多い中、ある小さな頁が目に止まった。 今ではその記事の内容はすっかり忘れ、感想だけが残っています。 ある宝石ブランドの広告の小さな記事で、女性と指輪の関係を謳った内容です。 ライターは、読者を宝石店まで誘導させる事が任務です。 印象派のようにポエジーだったら、最後まで読まないでしょう… 宝石が欲しくなる動機=「ときめき」を感じる具象派回想録でした。 通常は、表現者のその表現方法、行為、技法があからさまに見えてしまうと、 (テクニックの依存は)逆に障害になり、結果的に感動する事は少ない。 あっても、同業者による感心にとどまるのでしょうか。 職業病とも言うべき、毎回目の前にあるものにそのものの本質や構造を 追求し過ぎると、純粋に物事が楽しめなく懸念もあるもの… そういった性質を越えて感動を起こさせる要素には、オリジナル性が あります。ときどき目にする過去の偉大な人の引用文の借用も無ければ、 良くある流行の言い回しもありません。一言一句が本人の言葉によるもので こだわりと表現力を感じました。そして、ライターは男性です。 雲の上から、地上で机に向いタイプを打つ感性に共感と感動が生まれ、 これから大切な仕事を控えた私には最後の一撃を貰い、感謝さ