バレエの夕べ
先月の中旬に、初めてバレエを観てきました。 教室の受講生に誘われたのは上演の1週間前… 作品内容も知らぬまま、大喜びし二つ返事でOK、 当日、Bunkamuraオーチャードホールへ向いました。 作品は、熊川哲也さんが率いるKバレエカンパニーによる 「二羽の鳩」と「三人姉妹」です。 舞台装飾は渋くシンプルでしたから、 バレリーナの小さな動きや表情に集中して観れました。 オペラグラスを覗きながら、熊川さんはいつ登場するの…?と。 当日受付けで頂いたリーフレットに書かれた配役を知らなければ、 いつ登場したのかも分からなかったでしょう。 思ったよりも、小柄で手足の長さからも、ダンサーとしては 決して恵まれた体系ではないように感じました。 ただ、広い舞台の中を蝶のように軽やかに、 そして高く舞い躍る姿は、「やはり!」。 最後のカーテンコールで、彼が清々しく堂々と観客全体を 見渡し挨拶をする姿を観ると、その感想には、 「プロフェッショナル」という1文字だけが浮かんでくる。 そしてホールを後にし、私達が真っ直ぐに向ったのは Bunkamura内1Fにある「ドゥ・マゴ・パリ」。 バレエを堪能した後に、寒い夜の渋谷を彷徨するのは悲しいと、 事前に予約をしていました。 こちらのレストランは、昔、私がときどきボーイフレンドと コーヒーを飲みながら芸術の話をしていたレストランで、 本店は多くの芸術家に愛された、パリにある老舗カフェです。 こちらで上品なコース料理を頂き、 カクテルも私のイメージに合わせて、オリジナルを作って頂きました。 閉店時間を過ぎても、私達は、数時間前の出来事に夢中になり… ふと時計の針を見て驚き、一目散に退出しました。 盛り上がっている私達に声を掛けずに待っていて下さった レストランスタッフも、今日という素敵な日の配役でした。 ・Bunkamura公式サイト http://bunkamura.co.jp/ ・「ドゥ マゴ パリ」 http://bunkamura.co.jp/shokai/restshop/magots/index.html