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シンプルな休息

今月に入ってから、大きな仕事に掛かり詰めになっていましたが、 やっと一段落を付けた時に、古本屋へ立ち寄ってみました。 お目当ての本がある訳ではないのですが、今まで忙しかった 私の体中の古い空気を入れ替えたいという目的で。 背表紙越しからいろいろなタイトルを眺めるだけでも、 ちょっとした楽しい一時です。ジーッと眺めていた甲斐があり、 とても有意義な本を手にする事が出来ました。 今は、物質至上主義、成功至上主義の時代。仕事本位で、 毎日がせわしく服を着替えて、食べ物を流し込み倒れるように眠り、 そしてまた翌朝には、仕事へ駆け出すという繰り返しの日々… そんな方々も多いのではないでしょうか。息つく暇もない このような日々の中で、リフレッシュする休息はどんな方法? ■「テレビを見ること」 (他人やフィクションを傍観するのではなく、その間でも自分の 人生を充実させる事が出来ます。さあ、スイッチを切ってみて) ■「ショッピングをすること」 (心の空洞を物で埋めようとするのはいつ迄続くの? 可能なら自分で作ってみてはどうでしょう、たとえ、見栄えが 安っぽく仕上がっても、世界でたった一つしかありません) ■「みっちりプランを立てた観光やパークへ行く」 (遊ぶ時まで、マニュアル化された仕事のよう… 『しなければいけない』ではなく、 『したい』という気持ちに身を任せてみては?) ■「高級レストランへ行く」 (お部屋を上手く演出し、頑張って手料理するのも 価値があるのではないでしょうか?キャンドルを幾つか灯せば、 散らかっているものや汚れているものも見えず、 簡単にムードが出せます)休息(大切な時間や自分を見つめ 直す時間)は、週末の2日間に限らず、平日にもつくれます。 今までの行動パターンや考え方を少しずつ変更し、それに伴って 自分の身近な場所(お部屋)も安らげる空間に変えてゆきたい。 (どんなスタイルだって構いません、自分だけの空間 なのですから。大丈夫、警察が逮捕しに来ませんから) それはお金をかけず、今「あるもの」や知っていること (今まで学んだ知識や望んでいる事)を振り返って もう一度大切にしてみる事もヒントになるでしょう。 そんな素敵な発想を今、手にしているこの本「スイートな生活」 (安

友人の結婚式での祝辞

最近、友人の結婚式で、祝辞を頼まれました。 彼女と私は十数年来の友人ですが、その式の中で初めて 出会った当時の頃を思い出しました。 小学校4年生の頃、お互い違うクラスでしたが、 人とは違った何か個性的で輝いていた彼女を、私はいつも 遠くから「友達になりたいなぁ」と好意を持っていました。 そして勇気を出して、私から話し掛けた時、 まさか今日迄、関係が続くとは夢にも思わず…。 親しく友人になった時から、学校へ登校する時も下校する時も 始終一緒で、1日でも彼女と会えない日はとても寂しく 授業までもつまらなかったのです。 時には土手で寝転んで星空を眺めながら、時間の経つ事も忘れて、 将来の多くの夢を語り合いました。 また彼女の部屋には、沢山の興味深い書物と、 彼女自身が制作した作品群が所狭しと並べられていました。 それらは全て内面を磨くものと同時に、 より適した「彼女の居場所」の1要素と化していました。 そんな彼女が私には(友人として)ときどき寂しく 閉鎖的にも感じられましたが、物事に対して追求する姿勢や、 求心してゆく事がとても楽しい事だと、 やがて私も知るようになりました。 自分がありのままの自分らしい「個」を見つけ出す必要性を 本来、学校で学ぶべき事を、彼女から学んでいったのです。 これはあくまで、小学校での彼女とのやり取りですが、 その後もずっとお互いの見えない答えを探し合う友として 必要な存在でした。 そんな友人が結婚してしまうのは、 大切なものを奪われてしまった親のような心境。 その時の祝辞は私にしか言えない、 彼女から学んだ全ての事をお祝いの言葉とかえさせて頂いて…。