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自慢してほしいこと

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娘の秋用マフラーが、ようやく完成した。 今年の夏は、このマフラーを四六時中編み、 僅かな時間でも、サッと取り出して編み進めた。 電車の中でも編んでいると、 小学生から70、80代の女性の方々まで、 珍しそうに眺めるその目の奥には、 懐かしさや羨む気持ちもあるのだろうか。 日本人には、ひた向きにものをつくる潜在能力があり、 私の編む姿を見て、それを思い出して欲しいとでも言いたげに、 私は、あらゆるところで編んだ。 そして、眺められるたびに確かに感じたことは、 時間をかけてものをつくることをやめてしまった方が、 「これ、どこそれで買ったのよ」と言うよりも 「これ、私が作ったのよ」と言えたほうが、 比較にならないほど輝いてみえるし、 おおいに自慢する価値があるということ。