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速水御舟「炎舞」

漸く巡り会えた 炎と蛾を描いた「炎舞」 噂ほど 輝いてはみえないし 思ったほど 写実でもない 耳を澄ましても 31歳だった作者の言葉は聞こえてこない ただひたすらに そして丁寧に 二つの生を描いた画 けれど この感動はなんだろう 説明のつかない静かで体全体を包み込む音が流れ その音をずっと そして何度も聞きたくなる 作者がこの画について 語っていないのだから 感じるしかない この体で 山種美術館 http://www.yamatane-museum.or.jp/index.html