大切な物を通して人と人を繋げる、ひとつの方法
また昨年暮れのことを綴ります。 昨年10月末に委託販売で、「 パスザバトン 」に 使用しなくなった撮影小物や不要な私物を出品しました。 不要といっても、とても思い入れの深い品物ばかりで、 それを生産する生みの親がいれば、同様に使用する親もいて、 我が子を愛するかのように、なかなか手放せない物ばかりです。 またどれも丁寧に保管しているため、劣化することもなく 「より安く販売する」従来のリサイクルショップに 出すことは意に添わず抵抗を感じていました。 「 パスザバトン 」では、 「個人の文化に価値を見出し、お互いに尊重し、交換しあう」 ことをテーマに、新しいサイクルの形を提案されています。 私は数年前より出品し、今までに長らく私の引き出しに 眠っていた数々の宝物が、無事に巣立っていきました。 そのパスザバトンより、昨年の暮れに、 11月分の売り上げ明細書と共に、購入者から2枚のハガキを頂きました。 特に私の「珊瑚の赤いブローチ」を購入された方は、 このブローチによって赤色を身に着けることを必須に参加する パーティーで、リゾートホテルペア宿泊券が当たったとの嬉しい内容を、 ブローチのイラストと共に頂戴しました。 SNSの特徴にある不特定多数に向けて個々の表現を流す広がりのなか、 私だけに向けて綴った直筆の言葉(葉書)を手に、 懐かしくもある確かな喜びの感情が掴めるように感じました。 思いの詰まった手書きのメッセージを前に、 物を大切にし、人と人との関係を繋げる、この魅力的な事業者と、 さらに訳もなく、誰かに手紙を送りたくなりました。