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9月, 2006の投稿を表示しています

六本木探訪

今日は、六本木ヒルズ内になるテナントショップにて 今年新しく開催する教室用の教材素材を引き取りに行きました。 目的だけ済ませ、このままUターンしてしまうのも寂しい… もう少し秋風を浴びたいし、通りすがる人の服装からも秋を感じたい。 六本木をぐるりと廻ってから西麻布まで、 ギャラリーやショップを散策してきました。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ○「musee imaginare」 「私の部屋」の姉妹店。店内の音楽は楽しいJAZZ。 ○「HIROFU」 http://www.hirofu.co.jp/ 私がこよなく愛するシューズ&鞄メーカー。 ○「GALLERY MITATE」/「GALLERY le bain」 http://www.le-bain.com/ 楽しいギャラリーを同時に2つも発見しました。 ○「HIGASHIYA」 http://www.higashiya.com/top.html 生菓子のギフトショップ。とても落ち着く空間です。 ○「U.GOTO FLORIST」 https://www.gotohanaten.co.jp/02open.html 六本木に行く時には必ず寄るショップです。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

自然について~後編~

早速、先月のエッセイの続きをしたいと思います。 少し退屈でいて過激?な内容かもしれません、早く終わらせましょう。 ---- 造形することに於いて、その中で既に完成された美を持つ自然を 材料として利用をするか否か、という問いについて。 私は使用する事に否定的なのですが、 とはいっても、100%使用しないというのは難しく、 ドライフラワーやプリザーブド、貝殻、植物から抽出された精油など を使用している事を考えると、この信念にも矛盾があります。 使用を躊躇する根本的な要因としてはなんでしょう。 要因が分かれば、今後使用しなければならない時にも、 自覚し納得出来るというものです。 そこで、実際に生花を扱う技術書、 フラワーデザインテキストを手にとりました。 テキストには、「自然を表現する」「非自然を表現する」 「特殊構成理論」「一般構成理論」の順に攻略法が分かれている。 どの章も花そのものの性質を活かしながらいかに自分のデザインに 取り入れ表現するかという指導書になります。 造形する内容は殆ど芸術の領域内にある方法で、 あらゆる造形デザインに共通する基本的な技法のように感じます。 ある頁では、花の名前を色や形という単語に置き換えれば まるで絵画やデザインのテキストのようです。 ところで、どのような絵具も、その色自体に、意味合いや美しさは ありますが、形を起こすのは作家の手によるものです。 作家は、あるおのおのの目的で形を起こし、一定の空間を作り、 その中で主張をしますが、創作する上で、どの時点から関与するか、 という事で、主張性だけではなく、 作家の達成感と自信の度合いも大きく変わるように思えます。 もともと美しいものを要素として取り入れた場合は、 いかにその美しさを引き出すかという素材に対する意識が終始して しまうのではと感じると、本来の創作で大切な作家の個性(所在)が ぼやいでみえるのです。 時には、その美しさを追いかける模倣者になるものの… 私は、出来る限り「選ぶ」ではなく「創る」から始めたいと願うのです。 まだ理由はあります。 こちらの本の「非自然を表現する」という章。 非自然とは、自然的なものを可能なかぎり排除し「人為的な考え」が 表現され、その基本はジオメトリックの中で装飾的、非植生的、 構造的な造形要素を表現するというもの。 この主張性の無いジオメトリックな輪

自然について~前編~

大変お久しぶりです。 しばらくの空白を頂き、公式サイト内のエッセイを こちらへリニューアルしました。 今日が4ヶ月ぶりの更新になってしまいましたが、 今後も気ままにおつきあい頂ければと存じます。 では早速今日も、ひとつの事柄について考えてみたいと思います。 最近では、仕事上で、生花を使用した演出の仕事を請け負ったり また花を扱う職業の方々にお会いする機会が増えてきました。 どの方も爽やかで明るく、また奥深い何かをお持ちの方々で、 花に例えられる、またはそれ以上の華やかな気分をいつも頂いています。 ところで、今迄の私は作品の演出シーンや教材作品に ドライフラワーやブリザーブドフラワーを使用してきましたが、 生花は殆ど仕事上でもプライベートでも使用していません。 それは、偶然ではなく意図するもので、極力そのように努めてきました。 その理由は複雑な内容なのですが、簡単に述べると 「あらゆる自然は黄金分割※されていて、それ独自に完結された美を持つ。 人工表現はそれを目標としていながらも違う分野のライバルであり、 大きく見れば同じ世界の共存体にもなります。 その大切な存在の成長を止めて、創作にわたる人工表現に使用するのは 如何なものだろうか…」という、個人的に持つ未解決な問いです。 ただ、各国然り日本にも様々な伝統的な華道やアレンジメントがあり、 多くの方々が植物に魅了され、仕事やプライベートで使用されています。 そこで、上記のような、私の問いを解く為に、また扱う側の見方を知ろうと、 あるヨーロッパのフラワーアーティストから出された 独習書(上下巻)を手に取りました…… ……と、ここまできましたら、少し長くなってしまいましたので、 次回、こちらの本から得たお話の続きをしたいと思います。 ※黄金分割に関する参考サイトと書籍 サイトはまぐりの数学『黄金分割を人は何故美しいと思うのか』 頁 書籍「画面構成~セザンヌから北斎まで~」岩中徳次郎著/岩崎美術社