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7月, 2011の投稿を表示しています

創ることへの想い

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先日終了しましたレッスンですが、 その時に制作した教材作品とパッケージデザインを紹介します。 こちらは、「クッキー・オブ・ラテック」という マカロンを捩った応用作品のキャンドルです。 マカロンが流行だした頃は、業種を越えて多くのメーカーから、 マカロン風の何々が作られ、至る店先に彩りを与え 目に入りました。それは、キャンドル界も同様でした。 そして流行が落ち着いた今日、私が生み出したものは… 立体的、造形的なディテールの追求をして、 また燃焼時間を少しでも長くするデザインに展開しました。 次いで小さな作品ではありますが、 対極した質感のある技巧を取り入れ、 1作品に1色使いでも凝縮した存在感を出しました。 色彩は、色の世界で最もコントラストの最大である、 黒と白の2色のみの展開をしています。 発色のある奇抜な色彩を幾色も用意されたシリーズとは対極です。 このように、「私ならこうする」という発想のもとで 作品を生み出すことが多いのですが、 教室ではいつも、受講生へ「あなたならどうするか」とう疑問符を なげかけて終わる教室でありたい。 もちろん、このようなことを直接問うことはなく、 私の想いや形を通じて投げかけたいものです。 そして、この教材作品のパッケージにうつりますが、 この作品はマカロンというスイーツが出発点にあるため、 甘さを秘めたデザインをベースに、作品のもつ格子編みの規則性に 類似した模様を、整列的にときにはそれを崩して配置しました。 同じ形の繰り返しを整列させるのは、 インパクトの強化と記憶に印象付けるため。 一部不規則にするのは、変化球です。 意外性のない創作物は、とても退屈なものですから。 ■ Atelier PearlRoseのキャンドルレッスン

テキスタイルの楽しさ

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こちらの写真は、最近取り寄せたカーテンです。 私がとても好きな日本のメーカー、ニーディックの 商品(IM4905「トリム」)です。 シルクの透明感ある柔らかい生地の上に、 後からさまざまなリボンを縫い付けたように見えますが、 すべて、ベース生地と共に一体に織られたものです。 ニーディックのサイトトップ頁にある、企業理念を拝見すると とても感銘を受けます。 そこには、日本人として大切にしたいものづくりの精神があり、 世界へ自信と誇りを持って広げたいと感じるデザインがあります。 自邸では、寝室のカーテンやリビングのクッションカバーに、 私の仕事では、作品用のラッピングや演出時のマットなど にも使用しています。 そしてこの生地は、 これから自邸の収納の目隠しに縫製しますが、 風に揺れる名画として、いつまでも眺めたいと思います。 ニーディック公式サイト http://www.needk.com/

パッケージづくり3

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こちらの写真は、昨日終了しました教室の教材用パッケージです。 今回、私の教室で制作して頂いた教材は「レイシー・スリム・キャンドル」 エレガントで繊細なデザインです。 この雰囲気をそのままに、シンプルな要素を加えました。 ラッピングは、開けると同時にゴミになってしまいがちで、 相手にゴミを与えることにも繋がります。 それを避けるために、 パッケージづくりで、いつも命題にしたいことは、 できる限り長く愛用され続けること。 そのため、頻繁な開閉にも耐えられる頑丈な素材選びも 重要になります。 今回の素材では、リボンは、ゴールドやシルバーのラメ入りで 出来るだけ細いものを選び、先端はクリスタルビーズをとめて 豪華で透明感のある夏らしい輝きを入れました。 そしてラベルは、白地のパッケージの曲線に併せて、 平坦にならないように、上下を折り畳み立体感をだし、 要素を集約させたデザインにしています。 ■ Atelier PearlRoseのキャンドルレッスン

楽しい時間

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時々、気分を変えて、喫茶店へ行きます。 最近、私が、喫茶店で持参するものは、 カルダモン(スパイス)と、モバイルアロマ。 カルダモンはホットコーヒーに少しだけ入れて、 エスニック風味を楽しみます。 モバイルアロマは、ケース内にあるコットンに 香りをしみこませる、携帯できる保存ケースです。 今日の香りは… ジャスミン、クラリセージ、サンダルウッドの特製ブレンド。 香りが酸化せずに密閉でき、好きな時だけ香りを楽しめます。 しいて言えば… こちらのモバイルアロマは、口紅に似たデザインですから、 他の方には、 「頻繁に口紅の匂いを嗅ぐ変な人」に 思われるかもしれません。 まあ、それもいいでしょう… こちらは、「生活の木」より発売されています。 当教室でも、今月から「生活の木」の全商品の販売を 開始します。(受講中の方を対象にカタログをお渡しし、 受講中の期間のみ販売させて頂きます)

受講生より

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現在私の教室を受けて頂いています受講生より 先日、写真を添付頂きました。 私の教室の前に、通っていました教室が主催された、 ランタンを課題にした展示会の作品3点の写真です。 発表会の3週間程前でしょうか、 他の教室の開催でしたため、参加許可の有無を 私に聞いて下さいました。勿論、OKです。 そして、発表後に以下のメールを頂きましたので、 ご本人の掲載の許可を得て、頂いたコメントの一部と写真、 そして、私のコメントをこちらに掲載します。 - - - - 受講生Kさん - - - - 「先日制作いたしました作品の写真を送ります。 初めてのことで、いろいろと苦労や失敗があり、勉強になりました。 (省略) 納得のいくものでないのが残念ですが、厳しい感想を期待しております。」 - - - - 笹本 - - - - 「ランタン作品3点の写真を頂き、楽しく拝見させて頂きました。 三者三様でどれもデザインに変化があって苦心されつつ、 楽しく制作されている様子が想像出来ますね。 ただ、どの角度や面から見ても均一で、 造形的変化や色彩の多様性が乏しいように感じます。 教室でも「疎密の関係」「主従の関係」が大切だと申しましたが、 壁の厚さを、上に向かって少しずつ薄くするとか、 色彩の強弱(コントラスト)を、四面を意識せずに配置するとか… 表面処理に関して、同じ技法の中でも、 僅かな変化の工夫が必要だったと思います。 特に、背が高いランタンは、その壁を通じて、 光の存在を意識する訳ですから なおさら、(陰影に繋がる)変化が必要になります。 また、写真で見る限り、ランタン作品が大きく感じますが、 キャンドルはやはり炎を魅せたいですから、 どれも背を小さくし、丸みのあるフォルムでしたら、 ベースのピンク、花、暖色のグラデーション模様も、一層引き立ち、 また、炎もより温かみを感じるのではないかと思います。 ただ、短い期間で、沢山作られたのは、お見事ですね、 折角、生み出された作品ですので、これをベースに 突き詰めて下されば幸いです。」 - - - - 受講生Kさん - - - - 「自分でも作品に対して納得がいかなかったのですが、 何が足りないのかがさっぱり分からず、もやもやしておりました(笑) これで、また製作意欲が沸きました。 少しずつ経験を重ね、オリジナルを目指してがんばり