創ることへの想い

先日終了しましたレッスンですが、
その時に制作した教材作品とパッケージデザインを紹介します。

キャンドル「クッキー・オブ・ラテック」

こちらは、「クッキー・オブ・ラテック」という
マカロンを捩った応用作品のキャンドルです。
マカロンが流行だした頃は、業種を越えて多くのメーカーから、
マカロン風の何々が作られ、至る店先に彩りを与え
目に入りました。それは、キャンドル界も同様でした。

そして流行が落ち着いた今日、私が生み出したものは…
立体的、造形的なディテールの追求をして、
また燃焼時間を少しでも長くするデザインに展開しました。
次いで小さな作品ではありますが、
対極した質感のある技巧を取り入れ、
1作品に1色使いでも凝縮した存在感を出しました。
色彩は、色の世界で最もコントラストの最大である、
黒と白の2色のみの展開をしています。
発色のある奇抜な色彩を幾色も用意されたシリーズとは対極です。

このように、「私ならこうする」という発想のもとで
作品を生み出すことが多いのですが、
教室ではいつも、受講生へ「あなたならどうするか」とう疑問符を
なげかけて終わる教室でありたい。
もちろん、このようなことを直接問うことはなく、
私の想いや形を通じて投げかけたいものです。

キャンドルのパッケージ キャンドルのパッケージ

そして、この教材作品のパッケージにうつりますが、
この作品はマカロンというスイーツが出発点にあるため、
甘さを秘めたデザインをベースに、作品のもつ格子編みの規則性に
類似した模様を、整列的にときにはそれを崩して配置しました。
同じ形の繰り返しを整列させるのは、
インパクトの強化と記憶に印象付けるため。
一部不規則にするのは、変化球です。
意外性のない創作物は、とても退屈なものですから。


Atelier PearlRoseのキャンドルレッスン

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