オレンジと太陽
本日は岩波ホールで映画「オレンジと太陽」を観ました。 この映画館で上映される映画は時々気にしていましたが、 好きな女優が主役でしたので、今回で3回目になります。 内容は、イギリスで1970年代まで行われていた政府による 強制的な「児童移民」を背景に、一人の女性のひた向きな活動を 描いたものです。 この問題は、長い歴史の中で英政府によって行われた事実です。 遠い国(植民地)へ児童を誘導し、虐待や暴行、重労働をさせた所以は いったいなぜか?労働の末にそれぞれがどのような過程で大人になったのかが 空白であり疑問が残ります。 しかし、私の興味はこの背景よりむしろ、 強い倫理感を持って立ち向かう主人公の姿勢に、 とても感銘を受けました。 犠牲者である子供は、大人の言われるがままであり 戦う知恵やそのすべを知らない。 状況や問題が違っても、もし助けを求めている子供が私の目の前にいたら、 敏感に感じとり助けられる大人でありたい…そう強く感じた映画です。 ■ 岩波ホール公式サイト