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オレンジと太陽

本日は岩波ホールで映画「オレンジと太陽」を観ました。 この映画館で上映される映画は時々気にしていましたが、 好きな女優が主役でしたので、今回で3回目になります。 内容は、イギリスで1970年代まで行われていた政府による 強制的な「児童移民」を背景に、一人の女性のひた向きな活動を 描いたものです。 この問題は、長い歴史の中で英政府によって行われた事実です。 遠い国(植民地)へ児童を誘導し、虐待や暴行、重労働をさせた所以は いったいなぜか?労働の末にそれぞれがどのような過程で大人になったのかが 空白であり疑問が残ります。 しかし、私の興味はこの背景よりむしろ、 強い倫理感を持って立ち向かう主人公の姿勢に、 とても感銘を受けました。 犠牲者である子供は、大人の言われるがままであり 戦う知恵やそのすべを知らない。 状況や問題が違っても、もし助けを求めている子供が私の目の前にいたら、 敏感に感じとり助けられる大人でありたい…そう強く感じた映画です。 ■ 岩波ホール公式サイト

ジェルワックス・キャンドル

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一昨日終了しました「ヨーロピアン・ジュエルキャンドル」です。 この教材作品では、豊富な種類のカラーサンドとシェルを用意し 受講生は、自由な配色で選び作品を仕上げます。 ご自身の個性を出来るだけ反映させるために、 また安全性を高めるため、既製品のガラスグッズは一切使用しません。 サンドを選ぶにあたって、ジェルワックス製のキャンドルが、 どのような陰影になり広がるか、また灯りの強さは? 炎自体の色だけではなく、作品を囲む僅かな空間も事前に 確認しておくと良いでしょう。 ガラス容器の中で、炎に照らされるサンドが宙を舞い踊りながら、 炎に負けない強い個性の配色を心がけ、 サンドの一粒一粒の点が、見えない無数の線で繋ぎ合わさり 全体に統一性ある作品へ仕上げます。 完成したキャンドルは、耐熱ガラス容器専用の蓋をしめます。 ラベルはデザインも含め、私の手作りです。 これを箱に詰めて、お持ち帰り頂きます。 取り扱いカードも忘れずに。 ■ Atelier PearlRose キャンドルレッスン

ゴム印

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先日、ゴム印を作りました。 新しい住所になったため、10年ぶりの発注になります。 滅多に注文をしないものですから、近所のゴム印専門店3カ所に メールでデーターを添付し、事前に合いみつをとりました。 最後の店は小さな個人店で、メールを持っていないため、 印刷したものを直接見せるために、足を運びました。 そこは、店というよりはむしろ「工房」で、 玄関や作業場など全て含めても3畳ほどのスペースです。 更にコピー機や沢山の資料とゴム印に囲まれた中央に小さな机があり、 机上のほんの40cm四方程度のスペースで作業している様子でした。 その店主が、見積もりを出した条件は、他店が出した価格と納期より 最初は「遅め、高め」でした。ただ、職人気質で優しい人柄だと感じると、 他店が出した価格と納期をうち明けて、無理を言って 出来るだけ他店の条件に近づけてもらい、交渉成立です。 私は、最初から最も近いこの店に決めたいというのが 大きな理由でした。 その後完成したものを見て、さらに押印して感心しました。 ゴム印の角が削られているため、不必要な部分(マス)は インクに着かず、そのため押印先のメディアにも写らないのです。 このような配慮を、大手のチェーン店はしてくれるのだろうか…と思うと、 長年の腕を持ち、常に改善を繰り返している姿勢に出会えたことが とにかく嬉しく、近所だったという偶然性にも感謝したい。 改めて考えると、最初に店主が出した納期と価格は妥当でした。 値切ったこと、納期を早めて頂いたこと…後悔しきりです。 左側が新しいゴム印。右側は10年前に他店にて発注したゴム印です。 左側が新しいゴム印。右側はもう必要のない10年前のゴム印。