つながりについてNo.1

私は実家から離れて暮らしています。
小さい頃は、40歳以上も離れた父親と意見の違いから
お互い会話する事を避けるようになっていました。

その後、歳月を経て自然にコミュニケーションが回復されて
きましたが、それは私が世間の知識や常識を人並みに
持ちはじめたと同時に、私の父に対する見方が変わってきたという事も
一つのきっかけかもしれません。
親子という関係を一度取り除き、1人の人間として眺めてみたのです。

戦争の最中9人兄弟の次男として生まれた日から
彼がどのような苦難を乗り越えてきたのか?
さらに時計の針を戻して、彼がまだ私と同じ年齢だった頃、
どのような状況の中で仕事をし、どんな事に楽しみ学んできたのか?
当時はどのような事に興味を持っていたのでしょうか…。

今では昔の私の記憶にある威厳ある像はなくなり、
実際の年齢よりもかなり若く見える父にも
兄の孫が2人に増えて、すっかり「おじいちゃん」役が板につきました。

今現在の私も含め、生まれ育った環境から遠く離れた場所で
暮らしている方も、家族という鎖の中のひとつの1要素だ
という事には変わりありません。

家系図に『生きた証』だけが残る前に、親子として
巡り合った以上、「あのとき~だったんだよ」と当時の修正も含め
改めて色んな会話をしてみる必要があるでしょうね。

コメント