キャンドルホルダー

先日、ある雨の夜、突然家中の電気が消えてしまいました。
電源ブレーカーを、何度上げても直ぐに下りてしまうのです。
自邸のエントランス工事の際に電灯コードを防水施工しなかったため
漏電をしていたことが、後から分かりました。

とりあえず…、いえ、こんな時こそ
キャンドルホルダーとティーライトが活躍する時でした。

私がホルダーとして使用しているものは、どれも安価ですが、
炎そのものを透過する無色透明なガラス容器で、
長時間の燃焼でも熱くならない実験を得ており、
安定性のある低いものです。

高さが低いということは、とても重要な要素です。
普段、キャンドルを灯す習慣の無い家族にも
体がぶつかり転倒する心配がない以前に、
テーブルや床などの設置面に、長く広く陰影が伸び、
陰影のコントラストが明快で、炎の存在感は絶大です。
小さなゆらぎにもはっきりと映り込むため、
その後の消し忘れの心配も少ない。

突然暗くなり、怖がる娘と一緒に
ティーライトに灯りをひとつ、またひとつと灯すたびに
明るさが増し、娘の顔にも明るさが戻りました。

「きれい!」という驚きと喜びを引き出した炎…
もちろん、その危険性を娘にしっかり伝えながら
導線の階段や廊下に並べたあと、
私たちはいつまでも、いつまでも眺めていました。

ティーライト

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