ドライフラワーとリース作りと植生図について

ドライフラワー

タタリカ、スターチス、ライラックなど
先週はリースキャンドル制作のレッスンの為に
ドライフラワーを10種類買い付けしました。
いつも教室直前に、店頭で「旬」な花材を、
色彩に偏りなく購入していますが、
本来でしたら、「植生図」を基に選ぶことが望ましいと思います。
「一緒に育った仲間」をそのまま自然の一部として救い上げて、
1つの舞台(リース)に演出することが、植物にとっても
仕上がる作品にも、まさにシゼンに繋がるのだと感じます。

ただ、現実には、「野生」のドライフラワーを手に入れることも、
花を主とした「植生図」を手に入れ、それを基に、
ドライフラワーを購入することはとても難しい状況です。

その為、私のレッスンでは、出来る限り色彩と造形の視点で
自然なリース作りを目標にします。
リース作りでは、これら花材選びの過程で、
ひとつの花の微妙な色の変化も見逃したくありません。
花びらの色彩構成をはじめ、ガクから茎へ、葉から枝へ
これらのグラデーションカラーを1色1色、観察します。
そして、色や形によって共通項を見い出して、他の花材選びに繋げ
やがて一体感のあるひとつの舞台(リース)に演出します。

私にとってのリース作りの目標は、
「生きた状態をそのまま尊重し、
より分かり易く自然の個性を再現する」ということ。
あくまで自然が主役だという精神で花を扱います。

そして最後に、キャンドルと合体したリースは、
太陽に代わってキャンドルの炎が、その魅力を惹き出します。

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