目的の色に到達するまで

キャンドル

先月実施したレッスンで制作したキャンドル教材作品「GIFT」です。
こちらは、クリスマスに贈るイメージでデザインをしています。
色も深く暗い赤色で着色していますが、
ビロードのようなマットで趣きのある質感まで表せたら最高です。
このモチーフは、オフホワイトに展開しても素敵ですが、
いづれの色にしても、色の再現はとても難しいものです。
染料のブレンド率は、各レッスンで詳細を伝えますが、
着色時の液体状から、個体(または乾燥)後の色さえ変わり、
各染料の色やメーカーによって違うことも念頭におきます。

以前、自邸の階段が地震により所々剥がれ、塗装店にお願いし、
補修をしてもらいました。職人は階段に座りこみ、
沢山の色(缶)を40分以上かけて混ぜ合わせていましたが、
塗るのはわずか数十秒でした。たとえ色材が違っても、
膨大な色数からたった1色を再現することは、やはり難しいのです。
だからこそ色づくりは創作の1つの工程として、
強い個性を表現しやすい要素だと感じます。

LessonNo.5 Chapter 4「Gift」
(このレッスンは終了しました)


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