キャンドルづくりのホットライン

昨日、木芯に関する問合せを電話で頂戴しました。
木芯は他ショップから購入されましたが、
その木芯と大豆ワックスで制作したキャンドルの燃焼テスト最中で
炎の形状、不安定な大きさに悩んでいるご様子でした。

私は、実験方法の条件や炎の状態を伺いながら、
キャンドルは、使用する材料や品質が全て、
炎という化学変化に影響を与えることを踏まえ、
より正確な実験方法、木芯の適した扱い方法、
その他のワックス基材の種類と用途について
20分ほどの短い時間に、できる限り凡ゆる角度からお伝えしました。

その方には、耳が痛いこともお伝えしたかもしれませんし、
ものづくりに必要だと感じる「遠回り」をさせるかもしれませんが、
何が原因か?、どんな行為が原因なのか?の大凡の目ぼしい要因には
導けたのだろうと思います。

私が回答するときに大切にしていることは、
最終的に生み出すご自身自らが、気付き解決させることです。
全ての全容を知っているのはご自身だけであり、
電話では私に伝えきれていない事柄も、私のいづれかのワードをきっかけに、
自ら解決策が閃くこともあり、その瞬間を期待しています。

私はかねてから、ホットラインの重要性を感じ、
2014年発行の著書「キャンドルワークス」の巻末で、
著者プロフィールの下に、私のメールアドレスを記しました。

意に反しこの1年は、電話での問合せが多くなってきています。
私が行うレッスンの教材作品の作り方や他作家の作品などの
意匠(デザイン)に繋がる作り方の質問は受けられませんが、
主に研究しても分からないことには
できる限り回答をしたく、正確に現状を伝えて欲しい所存です。
そのため、メール(または記録を明記したSNS)とさらに写真の添付を
して頂くことがベストです。
ご返答は敏速ではない場合もありますが、誠実な返答に努めます。

michiko@pearlrose.com

最後に、著書「キャンドルワークス」で
最初に原稿が完成した頁で、読者へ最も伝えたいパラグラフを下記に引用します。

「 EPILOGUE
キャンドルを1つ作るのはたやすいことかもしれません
簡単に仕上げることを最大の目的にしているなら
それはすぐに達成するでしょう

しかし、より簡単で安易に作るほど
探求できたはずの知識
際限なく伸ばせる感性
新しく出会えたはずの材料や素材
試行錯誤から生まれた偶然性
純粋な実験から生まれた新たな発見
時間を掛けてようやく完成した
ものづくりの悦びや深さという
あらゆる可能性や出会いを失っているともいえます

キャンドルを生み出す工程には
美しさや感動を追求出来る
高い目標を持ち続けられる創造の要素が詰まっています



あなたの手から感動する作品とその空間が
より多く生み出されることを 心から願っています 」

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