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鉛筆立て

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今回は、私が制作し愛用している鉛筆立てを紹介します。 かなり前に2年間程探していましたが、 なかなか気に入るものがありませんでした。 それで、アトリエにある余り木で制作する事に。 デザインは30分。プレーンでフラットなベースに、 サイドを少し斜めにして、フォルムに少し味をつけます。 カットという一番面倒な事は製図を書いて専門店へ。 家具職人のプロではないので、全て自分の手で 作ろうという勢いなどはありません。 出来ない事や、家にない道具が必要なデザインには、 決してデザインの方を曲げずに依頼します。 自分のイメージを大切に、無理なく直ぐに完成させる という事が、私流。 筆記用具やそれ以外の沢山の道具が、今ではこの鉛筆立てに 並んで、自らの出番を待っています。

つながりのお話No.2

前回は親子のつながりで私が子としての立場から、感じた事を お話しましたけど、今日は私が親として又は育てる側としてなら、 どのような存在が理想的なのか、考えました。 昔も今も変わらないのでしょうけど、成長していく子供に 親は物(お金も含めて)を与えることによってお互いの「愛」を つなぎとめようとしがちです。 でも、年齢と共に必要がなくなる「物」より、 どうせなら一生心に残るものの方がいいですね。 それなら「経験」をプレゼントしてはどうでしょう。 小さい頃は自分1人では出来ない事、又は、知らない(知りたい)事が 沢山ありました。それらを解決する手助けをしてあげたい。 そうすれば、個性を見つけて伸すことが出来るし、 また、お互いのつながりを深め合うことも出来ます。 家族の中ですら、一時的集団として「人生」を学ぶ可能性を持っています。 尊敬される親としてではなく、一番身近な友達になることを目標にして、 惜しみなく関わる時間とその場を作ろう。たとえどんな大きな仕事と比べても これを最優先で。私の世代からはそういう方針に変更するつもりです。

つながりについてNo.1

私は実家から離れて暮らしています。 小さい頃は、40歳以上も離れた父親と意見の違いから お互い会話する事を避けるようになっていました。 その後、歳月を経て自然にコミュニケーションが回復されて きましたが、それは私が世間の知識や常識を人並みに 持ちはじめたと同時に、私の父に対する見方が変わってきたという事も 一つのきっかけかもしれません。 親子という関係を一度取り除き、1人の人間として眺めてみたのです。 戦争の最中9人兄弟の次男として生まれた日から 彼がどのような苦難を乗り越えてきたのか? さらに時計の針を戻して、彼がまだ私と同じ年齢だった頃、 どのような状況の中で仕事をし、どんな事に楽しみ学んできたのか? 当時はどのような事に興味を持っていたのでしょうか…。 今では昔の私の記憶にある威厳ある像はなくなり、 実際の年齢よりもかなり若く見える父にも 兄の孫が2人に増えて、すっかり「おじいちゃん」役が板につきました。 今現在の私も含め、生まれ育った環境から遠く離れた場所で 暮らしている方も、家族という鎖の中のひとつの1要素だ という事には変わりありません。 家系図に『生きた証』だけが残る前に、親子として 巡り合った以上、「あのとき~だったんだよ」と当時の修正も含め 改めて色んな会話をしてみる必要があるでしょうね。

シンプルな休息

今月に入ってから、大きな仕事に掛かり詰めになっていましたが、 やっと一段落を付けた時に、古本屋へ立ち寄ってみました。 お目当ての本がある訳ではないのですが、今まで忙しかった 私の体中の古い空気を入れ替えたいという目的で。 背表紙越しからいろいろなタイトルを眺めるだけでも、 ちょっとした楽しい一時です。ジーッと眺めていた甲斐があり、 とても有意義な本を手にする事が出来ました。 今は、物質至上主義、成功至上主義の時代。仕事本位で、 毎日がせわしく服を着替えて、食べ物を流し込み倒れるように眠り、 そしてまた翌朝には、仕事へ駆け出すという繰り返しの日々… そんな方々も多いのではないでしょうか。息つく暇もない このような日々の中で、リフレッシュする休息はどんな方法? ■「テレビを見ること」 (他人やフィクションを傍観するのではなく、その間でも自分の 人生を充実させる事が出来ます。さあ、スイッチを切ってみて) ■「ショッピングをすること」 (心の空洞を物で埋めようとするのはいつ迄続くの? 可能なら自分で作ってみてはどうでしょう、たとえ、見栄えが 安っぽく仕上がっても、世界でたった一つしかありません) ■「みっちりプランを立てた観光やパークへ行く」 (遊ぶ時まで、マニュアル化された仕事のよう… 『しなければいけない』ではなく、 『したい』という気持ちに身を任せてみては?) ■「高級レストランへ行く」 (お部屋を上手く演出し、頑張って手料理するのも 価値があるのではないでしょうか?キャンドルを幾つか灯せば、 散らかっているものや汚れているものも見えず、 簡単にムードが出せます)休息(大切な時間や自分を見つめ 直す時間)は、週末の2日間に限らず、平日にもつくれます。 今までの行動パターンや考え方を少しずつ変更し、それに伴って 自分の身近な場所(お部屋)も安らげる空間に変えてゆきたい。 (どんなスタイルだって構いません、自分だけの空間 なのですから。大丈夫、警察が逮捕しに来ませんから) それはお金をかけず、今「あるもの」や知っていること (今まで学んだ知識や望んでいる事)を振り返って もう一度大切にしてみる事もヒントになるでしょう。 そんな素敵な発想を今、手にしているこの本「スイートな生活」 (安...

友人の結婚式での祝辞

最近、友人の結婚式で、祝辞を頼まれました。 彼女と私は十数年来の友人ですが、その式の中で初めて 出会った当時の頃を思い出しました。 小学校4年生の頃、お互い違うクラスでしたが、 人とは違った何か個性的で輝いていた彼女を、私はいつも 遠くから「友達になりたいなぁ」と好意を持っていました。 そして勇気を出して、私から話し掛けた時、 まさか今日迄、関係が続くとは夢にも思わず…。 親しく友人になった時から、学校へ登校する時も下校する時も 始終一緒で、1日でも彼女と会えない日はとても寂しく 授業までもつまらなかったのです。 時には土手で寝転んで星空を眺めながら、時間の経つ事も忘れて、 将来の多くの夢を語り合いました。 また彼女の部屋には、沢山の興味深い書物と、 彼女自身が制作した作品群が所狭しと並べられていました。 それらは全て内面を磨くものと同時に、 より適した「彼女の居場所」の1要素と化していました。 そんな彼女が私には(友人として)ときどき寂しく 閉鎖的にも感じられましたが、物事に対して追求する姿勢や、 求心してゆく事がとても楽しい事だと、 やがて私も知るようになりました。 自分がありのままの自分らしい「個」を見つけ出す必要性を 本来、学校で学ぶべき事を、彼女から学んでいったのです。 これはあくまで、小学校での彼女とのやり取りですが、 その後もずっとお互いの見えない答えを探し合う友として 必要な存在でした。 そんな友人が結婚してしまうのは、 大切なものを奪われてしまった親のような心境。 その時の祝辞は私にしか言えない、 彼女から学んだ全ての事をお祝いの言葉とかえさせて頂いて…。

子供の絵のお話

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今年のお正月、私は実家で過しましたが、近くに一番上の兄夫婦が 住んでいて、4歳の女の子と5ヶ月の赤ちゃんがいます。 私は実家へ帰る度に、いつもこのめいに会えるのがとても楽しみで、 悩んだお土産も今回は髪に付ける「おしゃれセット」です。 この4歳になる子はとても絵が好きで、 新聞紙の折り込み広告の裏に、いつも沢山の賑やかな絵を描きます。 私も含め、誰でも小さい頃は、純真に絵が好きだったのではないでしょうか? その子の絵を眺めながらふと、「子供の頃、いらない紙に描いた名作はどこへ いったのだろう…」と。 それなら、綺麗な額に入れていつまでも飾っておくのはどうでしょうか? 早速、プレゼントして貰らった絵を数枚持ち帰り、Macでデジタル化し て再作成する事にしました。 その子のボールペンで描かれたイメージと輪郭に則して忠実に作成している間、 こんな立派に完結された作品に他人の手が介入してもいいのだろうか?と 戸惑いながら…。 でも、今はなき抽象的な記憶だけの思い出やどんな記念写真やビデオよりも、 最もリアルな思い出として永遠に残してあげたい…。 次にその子に会えた時、このプレゼントを見て喜んでくれることを願って…。

映画について No.2

「惑星ソラリス」監督/アンドレイ・タルコフスキー  ('72 ソ連 165mins.) 今日は、前回紹介した映像美とは少し違った、 映像詩人タルコフスキーの透明感のあるSF空間を紹介します。 私は元々、「科学や技術に支配された社会」設定には 少々飽きていて、むしろSFのS(サイエンス)は控えられて 1要素に過ぎなく、人間心理や精神重視の純文学傾向に 向かっている(70年代)SF近未来小説に興味がありました。 この映画も原作「ソラリスの陽のものに」を元にしていますが、 「科学的」な社会もあくまで、この映画の中では、 「一つの大規模な哲学」としてベースにあります。 ストーリーはある心理学者が未知の惑星ソラリスへ 派遣され、その中で起こる様々な現象から自分自身の 真の姿を発見させられるというもの。 きっと、この惑星は「鏡」の比喩であり、 自ら相手(鑑賞者)の姿態を映し出すことで その相手に対応・呼応しコミュニケーションを はかろうとする曖昧で濃密な空間だったのでしょう。 解せば、この惑星は「他者なくして存在しない」 ということではないでしょうか… 悩める作品がここにもありました。 「我々に必要なものは鏡さ、人間に意味があるのは人間さ」 「惑星ソラリス」 ............................................................................... アンドレイ・タルコフスキー監督 他作品 「鏡」('75 ソ連 106mins) 「ストーカー」('79 ソ連 163mins) 「ノスタルジア」('83 伊 126mins) 「サクリファイス」('86 仏/スウェーデン 149mins)